西洋古典音楽に「ソナタ形式」という楽式があります。主題呈示部 - 展開部 - 再現部といった三部構成で、二つの主題をもととした美しい構成美を持つ音楽形式です。 詩の世界には、それと語源を同じくする「ソネット」と呼ばれる定型詩があります。それはルネサンス期にイタリアで生まれ、イギリスに渡り、やがてフランス最後の定型詩となった、西欧を代表する詩の形式です。 大正から昭和にかけて、日本に渡ってきたソネットは、フランスのソネットに似せて4・4・3・3行、全14行で構成されていますが、西欧のそれのように脚韻の踏み方がきちんと決まっていない、ゆるやかな定型詩です。 2004年は「韓流」と呼ばれた韓国ドラマブームで賑わいましたが、その火付け役となったのは『冬のソナタ』でした。今日までそれを一度も観ずにいるのですが、その向こうを張って「ProjectP」の授業では、『冬のソネット』と題した作品展を催しました。 その時、生徒たちにソネットのお手本として配ったのが次の二作品です。ご参考までにどうぞ。
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